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コマツ的死点

[第23曲目]レモンティー シーナー&ロケット


私はミラクル 

夢見る夢子・・・M嬢、

10、20代の頃はいつか出会う「白馬の王子」に思い焦がる。

30、40代の今も「自分はミラクルを起こすかも」なんておバカな連想を口走り周りの失笑を買っている。

M嬢のミラクルとは

「きっと近い将来にデカイ仕事が舞い込み一夜にしてイラストレーターMのネームバリューが上がる」

というもの。

そんな浅ましい妄想にふけること5年。今も続行中。


具体的な努力がなくてもこういう人は根拠のない自信をもっているものなのです。

そーんな彼女を注意してくれる人は周りにはいません。

充分な大人なので自分で気がつかなくてはなりません。

必要なのは現実を直視する能力。


そんな時見つけました。


有名牛丼チェーン店のお仕事募集の張り紙。

まずは社会に出られずして一流のイラストレーターにはなれない。


厨房ではご飯にかける牛肉とたまねぎの割合に戸惑い、

店頭にまわればお客さんの注文を覚えらず、

ありがとうございましたの声が小さく震える。

レジ打ち、難しくて手も震える。


気がつけば若い外国人スタッフに上手な日本語でレジの操作を教わるという始末。

イケてない自分。

そんな現実を彼女は受け入れたくなかった。

くっっ・・つぅ・・

苦痛。


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勘ちがいのススメ

夢を見るのではなく

実現するのではなく

夢が叶っていると勘ちがいすること。

実例1

美しくなりたい少女がいたとする。

そう!「自分はかなり美しいのだ。」

と勘ちがいする。簡単。

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コマツ的死点

そんな時は頭の中で「レモンティー」を奏でていよう。

イケテル自分に途中下車はさせません。

 

これからがM嬢の本領発揮。

しばらくすれば苦い経験も過去の挿話。また甘い妄想は再開します。

でも牛丼の経験が生かされていない訳ではありません。気づかされたことは

「不向きなことはするでない。」


そして実践するのは自分は一流だと勘ちがいすること。

自己完結なので人に迷惑をかけませんし何より自分が幸せです。

でもご用心を、うっかり「私はミラクル・・」と口にして

笑いを取ってしまったら立ち直りに時間がかかるから。



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小松めぐみ作家:小松 恵 http://www1.pbc.ne.jp/users/megyu/
イラストレーター
1970年千葉県生まれ。2002年より雑誌、書籍等で活動。
人物を描くのが好きで、お茶の間ドタバタ劇なイラストレーションを売りにしています。

過去の作品