
『第11回 世界の EROTIC CITY 紀行 その6
●いよいよソウルの観光地でないゾーンへ〜 すっかり寒くなってきて、冬到来ですね〜。寒くなればなる程、旅愁と欲望のテンションは盛り上がってきます!って1年中なのかもしれないけど。 毎日に旨いモノ!!そしてエロスをね!!! ソウル旅行の後編をレポートします。この旅中、唯一の約束、アニメーションや映画関係の仕事をしているHさんと食事するために、観光客はあまり行かないのではないかと思う、ソウルを南北に分断する漢江よりも南の高級住宅街エリア、アックジョン(狎鴎亭)へ。今でこそこの辺りには日本人観光客がたくさん行くようになったが、当時はまだガイドブックにも出ていなくて、情報は少なかった頃。 歩き回って脚が疲れ果てて、地下鉄でもなくタクシーで。南の隣接する清潭洞(チョンダムドン)と共に最も高級なショッピングエリアで、プラダやグッチなどブランド店が軒を連ねている。周囲は高級アパートだらけで芸能人も多いらしい。
そんなエリアにある、Hさんの自宅兼スタジオにお邪魔。新しくて素敵な家だ。製作中の、日本の公開も視野に入れたCGアニメーション作品を見せてもらう(のち、その作品は残念ながら配給先が決まらず、公開は叶わなかったようです)。しばらく日韓のエンタテイメントやアートのことを、Kさんの通訳で話し合った。
入った韓国レストランも広くて綺麗で、いかにも高級そうな店だった。昨日まで入った庶民向きの食堂とは対照的な、デコレーティブなシャンデリアにデーブル。分厚くて超美味な焼肉というかステーキをいただく。またまた死ぬ程食った〜。Hさんにおごっていただいちゃって恐縮、東京では僕がご馳走しましたけど。 そして、Hさん行きつけのバーへ。お洒落でいかにもな、ジャズが流れてて洗練された雰囲気。お客はやっぱ業界人が多いそうな。ここら辺の詳しい情報はまだ日本でもそんなに充実していないと思うので、興味津々、行けてラッキーでしたな。店内には日本人はおそらく1人もいなかった。Hさんがバーのマスターらしき人に「彼は日本から来たのよ」、と紹介していた。「イルボン・・・」と単語の端々でそうわかった。軽く会釈をする。 途中に、ビルの1階に透明のビニールシートが道に突き出た、屋台風の店があったのだが、よく有名スターなどがリムジンに乗ってお忍びで食べにやって来る店だそうな。リムジンで屋台ってのが、なんかいいですなあ、ソウルっぽくて。後年、この辺りのルポを、チェ・ジュウがレポートして紹介している番組を見ました。ようやく少しづつ、日本にも情報が入ってくるようになってきたんだなー。
翌日はガラリ雰囲気が一転、梨花大や延世大など4つの大学がある学生街のシンチョン(新村)へ。Kさん、日中は仕事で夕飯まで一緒に行動できず、ちょっとドキドキだけど一人でソウルを行動することに。こんなちょいスリリングな単独行動が、海外旅行の本当の醍醐味なワケですが。 この駅周辺は安くてボリュームがある食堂や飲み屋、カフェ、パブ、ディスコ、マッコリ専門の民俗酒場などがいっぱい!! 竹下通りを100倍くらいの規模にしたようなカンジで(実際はそんなには広くないエリアなのかもしれませんが、印象はそうでした)、安そうな飲食店の他にも、色とりどりのブティックやら雑貨屋が並んでいる。いんや〜〜 こりゃまた見ててキリがないが、まったく土地勘も無いので、まさに迷宮のようにさまよい歩く。近くの女子大の大学生であろうコたち、やっぱ綺麗やわあ〜〜。黒髪に、スラリとスリムな身体、ツルリンときめ細やかな白い肌。カフェから外を見とれることしばし。
新村
ポンデギ
時間になったのでKさんと待ち合わせの場所へ。新村駅の交差点にある書店の前。4階立ての店内もひととおり見たけど、学生の街なのでさすがに、参考書やら教科書のようなのが充実していた。ハングルはまったく読めないけどね。 彼のこっちのお友達も一緒に来て合流。彼女Sさんは、東京で韓国の文化事業の仕事をしているという。3人で、学生たちに人気らしいリーズナブルな焼肉屋へ。そう、そこは彼らも学生時代によく来た店らしいのだ。各テーブルの真ん中に置かれた七輪からの白くもうもうとした煙が立ちこめる店内。女の子も多いが、匂いなどまったく気にしない様子で食べてる。肉! 肉! 肉! ハサミでチョキチョキ!! 野菜! 生のスライスにんにくや青唐辛子をそのままかじる!! キクゥ〜〜〜〜ッ!! イカなどの魚介類。そしてまた肉!肉! 肉! 肉! またまたまた食った〜〜〜、こんなに毎日大量の肉を食った日々はかつてないぞ!! 身体のPH(ペーハー)は大丈夫か!? それにも増して、暖かい店内では顔や身体から浮いてくる脂がハンパぢゃなく、吹き出す汗がポタポタと滴り落ちる。
食後、お待ちかねのマッコリ専門の民俗酒場へ! ここもまた、彼らKさんやお友達が学生時代に大勢で来て、飲んだくれていた場所らしい。さすが本場、珍しいマッコリ&ドンドンジュ(上澄みの濃い部分)が色々!! 麦、玄米のマッコリ、コーンのマッコリー等々・・・日本で見たことないものばかり! 旨くて、いくらでも飲めてしまう。のち、3人でカラオケボックス。前にも書きましたが、これで僕は世界の3都市を、カラオケで制覇した。こうしてソウル最後の夜は深けていきました。
翌日、最後のランチは、東大門付近の巨大なフードコートで、スンデ(餅米や春雨と豚の血を混ぜた韓国のソーセージ)入りのトッポギをいただいた。これがまた真っ赤で超辛くて、僕は大満足・・・Kさんは韓国人なのに辛いものにあまり強くなくて、逆に日本人である僕が辛いもの大好きであるというこのパラドックス、珍コンビだな。結局皿の大半を僕がいただく。必ずワリカン勝ちする僕。
スンデ
今回、短かめでスミマセン、前回放出し過ぎちゃって、ネタがあんま残ってなかったんです。しかし毎回、長過ぎて読む気がしないよお、とのご意見を沢山いただいていたので、このくらいだったら読み易いのかな? では、次回のEROTIC CITY紀行はいずこに? また来月、また違う街で。チャオ!! |
作家:ラジカル鈴木 http://www.radicalsuzuki.jpイラストレーター イラストのみならず雑誌や新聞で映画レビューや旅行ルポ、ダイエット記などを執筆し文筆家としても活躍。国内外で受賞・展覧会多数。キュート&セクシーな作風を得意とし、広告・イベント等のメインビジュアル、書籍・雑誌・キャラクターデザイン、またCD、DVD、映画や演劇のヴィジュアル等、幅広い分野で活動。代表作は'99年「大顔展」宣伝ビジュアル。執筆は食・ダイエット・旅・お酒・お風呂・健康・映画・アー トと興味の範囲はどんどん増殖中。 |

























作家:ラジカル鈴木