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ノーマンズランドの亡命者

Vol.12 番外編 特別寄稿
番外編
「序」
「亡命するアート」
「コトバをもう一度!!」
「特別寄稿:フォト・ジャーナリスト 魚住葉子」

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* 知らなければならないこと *

フォト・ジャーナリスト 魚住葉子さんによる特別寄稿

〜終らない日本の戦争
「日本の問題」としての沖縄〜

2009年12月26日、名護市辺野古(へのこ)の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で約100人の人々がろうそくを灯した。

『ヘリ基地いらない二見以北10区の会』などの市民団体が呼びかけたこのピースキャンドルは、辺野古周辺のジュゴンや豊かな海洋環境が壊されることへの抗議として、米軍普天間飛行場代替施設建設に反対するメッセージを表すもの。

沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した2004年以来、ささやかながらも毎週土曜日に行われてきたが、この日の駆けつけた参加者は過去最大。

車いすのお年寄り、東京や大阪からの若者、地元の子どもら多彩な参加者がキャンドルを揺らしながら基地の前を通る車にメッセージを送った。その無数のゆらめく平和のともしびに、通行する車からは、時折声援も送られていた。

日本各地に存在する米軍基地全体の約74%が沖縄に集中しているため、これまで大手メディアは基地問題を “沖縄特有の問題” として扱ってきた。しかし、私たち一人ひとりの税金で運営され、豊かな環境を破壊する米軍基地の行方は、決して “沖縄特有の問題” ではない。日本全体の将来に関わってくる問題である、という現実は、一本のキャンドルの灯をみるより明らか。

取り返しがつかないほどに生態系を破壊し、住民の生活を異常にさせてしまう米軍基地は、必要ない。
辺野古にも県外にもグアムにも、どこにも……

取材中に出会った沖縄県民の一人、高里さんはこう語る。
「私たちは基地が撤廃されたらいいと思う。しかし、私たち沖縄県民の苦しみをわかってほしいため敢えて “県外” 移設を希望する人たちがいる」と……

新政権では米軍基地を存在させることを前提に、移設先ばかり議論しているが、本質はそこではない。米軍基地がもたらす巨大な環境破壊と人権破壊こそが指摘され、撤廃するための実践的で具体的な議論が必要だ。

「エコ」という言葉が一人歩きしないよう、自然と人間の尊厳を考える政権、そして本質を求める市民の声もまた、これまで以上に必要だ。
国際生物多様性年である今年は、それを実現させるいいチャンスである。

魚住 葉子

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作家:タケシ・トラバート------Blog------
ジャーナリスト、アーティスト

東京都出身。誕生日はクリスマスイブ。17歳で高校をドロップアウトした後、東欧、中近東、アジア、アフリカを路上アーティストとして旅する。画家デビューはトルコのイスタンブール。その後、2000年の元旦、エルサレム在住中に「ジャーナリスト宣言」。以降、かつて訪れたバルカン半島・パレスティナ・クルディスタン・エチオピア・ベラルーシ・レバノン・シリア・イスラエル等の土地を再訪し取材を続けている。
いまだに「なんで大好きな映画や音楽の道に進まなかったんだろう?」と嘆いている日々・・・

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